渋谷 能楽(謡曲・仕舞)教室

About

能とは

能の起源

能の起源は、約1300年前、奈良時代にさかのぼります。大陸から伝わった「散楽」という芸能は、曲芸やものまねが主でしたが、そこに当時流行した芸能のいろいろな要素が加わり、平安時代には猿楽と名を変え、多くの役者が生まれました。室町時代になると、観阿弥・世阿弥親子により、演劇的要素が加えられ、今の能のスタイルを確立しました。世阿弥が芸術論「風姿花伝」を著したのは、シェークスピアが生まれる200年も前のことです。

能の発展

江戸時代になると、能は武家の「式楽」とされ、大名はそれぞれ、お抱えの役者を持つようになり、能を楽しみました。たとえば金沢では、加賀藩5代藩主・前田綱紀が、徳川綱吉の影響を受け、宝生流をこの土地に広め、「加賀宝生」と呼ばれるほど、宝生流の盛んな地域になりました。能役者だけではなく、職人や庶民も能の心得があり、今でも、「空から謡が降ってくる」と言われています。

能の衰退と再生

明治維新によって後ろ盾を失った能役者の多くは、廃業、転業しなくてはならなくなり、衰退の一途をたどり、断絶してしまった流派もありました。しかし、その高い芸術性が認められ、少しずつ息を吹き返します。今では世界的にも評価の高い古典芸能として、日本各地で定期的に公演が催されるほどに復活を果たしました。

プロフィール

佐野 弘宜
(SANO KOUKI)
宝生流能楽師。
昭和58年生まれ。
宝生流職分、佐野由於の次男。
4歳の時、18代宗家・宝生英雄に入門。19代宗家宝生英照、および父に師事し、同年、能「鞍馬天狗」花見にて初舞台を踏む。東京芸術大学音楽学部、同大学院を修了後、能「経政」にて初シテ。20代宗家宝生和英のもと、内弟子修業を積み、独立。
関東と北陸三県を中心に活動。
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